【岡本綺堂顕彰事業 第3回こども怪談コンクール ぷちぶちこわいはなし—僕らは最高に怖い話を作ってしまったかもしれない—】 作品募集のお知らせ
2024年05月11日
勝央町出身の出版人 岡本経一の養父であり、師でもある劇作家 岡本綺堂。本町ゆかりの「怪談文芸の名手」岡本綺堂を顕彰し、子ども時代から怪奇に触れ「怪談」を心から愛した綺堂にちなみ、全国の小中学生から「こわい話」を募集する作文コンクールを実施いたします。
この作文公募は、令和4年度に岡本綺堂生誕150年を記念し、本町出身の出版人で綺堂の養嗣子である岡本経一が尽力し、かつて設置された「岡本綺堂賞」の志を引き継ぐべく、子ども時代から怪奇に触れ「怪談」を心から愛した綺堂になぞらえ、全国の小中学生の皆様から「こわい話」を募るコンクールとして創設しました。昨年も全国から101点の作品をお寄せいただき、子どもたちの独創性に溢れる作品の数々を収めた入賞作品集を発行することができました。3回目となる本年もこのコンクールを実施し、綺堂の業績を次世代に伝え、綺堂作品が子供たちに読み継がれていくことを望むとともに、「こわい話」を紡ぎだす子どもたちの創造力を育む機会となることを目指しています。
審査委員長は、子どもから大人までを震え上がらせた『怪談えほん』シリーズ(岩崎書店)の監修者 東雅夫(ひがし・まさお)先生です。
岡本綺堂(おかもと・きどう)1872−1939 <劇作家・小説家>
岡本綺堂顕彰事業 第三回「こども怪談コンクール」開催に寄せて
東 雅夫
「修禅寺物語」をはじめとする新歌舞伎の劇作家として、また「半七捕物帳」に代表される推理小説の先駆的作家として、昭和の文壇に特異な地歩を築いた岡本綺堂は、その一方で、いわゆる「怪談文芸」、怖い話の大家としても、創作に、翻訳に、たいそう重きを成した作家でした。
その偉業を称え、後世に伝えるべく、勝央美術文学館が中心となって令和四年に設立された『ぷち ぶち こわいはなし』──こども怪談コンクールの第三回公募が、このほど行われることになりました。
第一回、第二回では、小・中学生を対象にした小説作品のコンテストとしては異例に思えるほど、力のこもった作品が寄せられたことに、われわれ審査委員も大いに驚かされました。とりわけ前回の第二回で、小学生の部特賞を受賞した、「ブリ(鰤)」をめぐる物語の、ぶっとんだ内容には唖然呆然、まさに読者の予想を超える作品だったことは、記憶に新しいところです。
綺堂先生の作品にも、しばしばそうした、良い意味で読者の予想を上回る、意外性に満ちた怪談作品が、数多く存在します。私が朗読を披露した「猿の眼」(『青蛙堂鬼談』所収)なども、その典型といえるでしょう。
今回もまた、われわれが思いもつかない、想像力を駆使した、度外れた作品が寄せられることを、愉しみにしています。どうか、ふるっての御応募を!
東雅夫(ひがし・まさお)
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。
早稲田大学文学部卒。1982年より「幻想文学」、2004年より「幽」の編集長を歴任。2011年、『遠野物語と怪談の時代』で第64回日本推理作家協会賞を受賞。著書に『百物語の怪談史』(角川ソフィア文庫)ほか、編纂書に『文豪ノ怪談ジュニア・セレクション』(汐文社)ほか多数、監修書に『怪談えほん』(岩崎書店)ほか。最新刊に、泉鏡花『外科室・天守物語』(新潮文庫)『文豪たちの怪談ライブ』(ちくま文庫)など。
募集要項
●募集テーマ
勝央町ゆかりの劇作家 岡本綺堂を顕彰し、怪奇小説作家でもあった綺堂にちなんで全国の小中学生の皆さんから「こわい話」を募集します。 お化けや幽霊、妖怪、はたまた名も無い何か・・・私たちとは違う怪しい存在たちが引き起こす不思議でぞっとするこわーい話、お待ちしています。
●応募対象
小学生・中学生
応募作品は日本語で書かれた800文字以内の作品で、本人が創作した未発表のもの、1人1点に限ります。
データでのご応募に限ります。(※保護者による文字入力の補助は可とします)
●応募方法
ご応募はウェブ応募フォームからのデータ送信のみ受付します。 持ち込み・郵送は受付しません。 作品データを下記のウェブ応募フォーム二次元コードから、もしくは、こちらhttps://apply.e-tumo.jp/town-shoo-okayama-u/offer/offerList_detail?tempSeq=36100から、送信してご応募ください。(6月1日から受付開始になります。)
学校単位での団体応募ができます。 団体応募の様式(Excel)をメールでお送りしますので当館ウェブサイト画面下端のメールフォームからお問い合わせください。
<第3回こども怪談コンクールウェブ応募フォーム>
<第3回こども怪談コンクールウェブ応募フォーム>
https://apply.e-tumo.jp/town-shoo-okayama-u/offer/offerList_detail?tempSeq=36100
●賞
小学生の部・中学生の部、それぞれの優秀作品を表彰します。
◇特 賞 各1名・・・賞状、副賞として図書カード1万円分
◇優秀賞 各1名・・・賞状、副賞として図書カード5千円分
◇入 選 各4名程度・・・賞状、副賞として図書カード千円分
◇佳 作 各4名程度・・・賞状、副賞として図書カード5百円分
※入賞作品を掲載した作品集を発行します。
●受付期間
令和6年6月1日(土)〜7月31日(水)必着
●発表
令和6年10月上旬に勝央美術文学館ウェブサイトで発表します。
●表彰
令和6年10月13日(日)「勝央町金時祭」会場で行う予定です。
●注意事項
※入賞作品の著作権は、原作者と主催者に帰属します。
※入賞作品は、岡本綺堂顕彰事業に使用されることがあります。
※応募作品は、勝央町の出版物などに無償で利用できるものとします。
※応募作品に誤字がある場合、選考の過程で修正することがあります。
※選考についての問い合わせには応じられません。
※盗作・類似・流用等、著作権に触れるものは審査の対象外とし、表彰後でも受賞を取り消します。
◎みなさまからのたくさんのご応募、お待ちしています。